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赤ちゃんの黄疸から考えられる病気

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黄疸(おうだん)は、胆汁に含まれる黄色の色素(ビリルビン)が血液中に多量に存在することにより、皮膚や眼の結膜が黄色く染まった状態のことです。新生児で生後2週間頃までに見られる「生理的黄疸」は正常な生理的現象であり、病気とは見なされません。しかし、それ以外の黄疸は、肝臓やその他消化器系臓器の疾患の症状として現れます。赤ちゃんのときにしばしば見られる病的な黄疸症状の病気としては、以下のものがあります。

胆道閉鎖症

【症状】結膜・皮膚の黄疸、灰白色の便、濃い褐色の尿。

肝臓・胆嚢と十二指腸をつなぐ総胆管が閉塞しているため、肝臓で生成される胆汁が十二指腸に放出されない病気です。治療が遅れると、胆汁が肝臓に滞留することで肝臓・脾臓などが肥大し、各種の肝機能障害が現れ、さらに肝硬変にまで進行します。原因は、先天的異常説・ウイルス感染説・免疫異常説などさまざまに考えられていますが、依然として不明です。

普通は生後約2週間で治まる生理的黄疸が長引き、上記の排泄物の症状も見られるときは、すぐに小児科を受診してください。この病気は完治することのない病気ですが、早期発見・早期手術によって比較的に良好な術後の健康回復が見込めます。ただし、自己の肝臓では長期生存できる可能性が低いため、肝移植が普及した現在では、多くの患者が最終的に生体肝移植手術を受けています。

新生児肝炎

【症状】結膜・皮膚の黄疸、淡黄色や灰白色の便。

生後2ヶ月頃までに起こる原因不明の肝炎です。ウイルス性肝炎や胆道閉鎖症などすでに明らかになっている感染症や肝機能障害を除外した新生児の肝炎の総称です。

胆汁には肝臓などで生成される脂肪の吸収に必要な成分が含まれていますが、それらの胆汁成分が不足しているために、脂肪に溶けこんでいるビタミンや必須脂肪酸などの栄養素の吸収が阻害され、成長障害などを引き起こします。また、病状が進行すると、黄疸症状も深刻になり、皮膚が濃い緑黄色に変化します。

一般に約2週間で治まる生理的黄疸が長引き、淡黄色や灰白色の便も長引く場合は、すぐに小児科を受診してください。適切な治療を受ければ、患者の約95パーセントは1歳までに完治します。

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