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子供の歯ぎしりの対策・対処法

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子供の歯ぎしりの対策・対処法


子供の歯ぎしりは乳児のときから見られます。大人の場合、歯ぎしりはストレスが一番の原因と言われ、健康にも良くないとされていますので、子供の歯ぎしりの音を聞くと、親としては大いに心配することでしょう。しかし、子供の歯ぎしりのほとんどは、成長過程で見られる正常な現象です。

乳歯のときの歯ぎしり

乳歯は、まず生後6ヶ月以降に下顎内側の前歯(乳中切歯)2本から生え始め、1歳を迎えるころまでに上下各4本の前歯(乳中切歯乳側切歯)が生えます。次に、第一乳臼歯乳犬歯第二乳臼歯の順で生えてきます。この順序や時期には個人差がありますが、ほとんどの子供は3歳までに20本の乳歯が生え揃います。

このように乳歯が生え揃う過程で、赤ちゃんはよく歯ぎしりをします。前歯が生え揃い、第一乳臼歯が生えてくる離乳期の後期(1歳~1歳半ころ)には、舌も自由に動かせるようになり、大人と同じご飯や肉団子程度の硬さのおかずも食べられるようになります。そこで、噛み合わせの良い適正な下顎の位置を覚えるための動作として、自然に歯ぎしりが起こると考えられます。

また、離乳期には乳首を吸うだけでなく複雑な噛む動作をしなければなりませんが、顎の筋肉の発達にも歯ぎしりは役立っていると思われます。そして、乳歯が生え揃った後も頭蓋骨が成長し続け、顎骨の発達で乳歯に隙間が見られるようになります。このときにも、顎の位置を微調整するために歯ぎしりが発生すると考えられます。

永久歯以後の歯ぎしり

永久歯は6歳ごろから生えてきます。まず乳歯と同じく下顎内側の前歯(中切歯)が生え、乳中切歯が抜け落ちます。また、同じころに第一大臼歯も生えます。次いで他の乳歯が順次抜け落ちて、側切歯犬歯第一・第二小臼歯に代わります。そして、最後に第二大臼歯が生え、13歳ごろまでに親知らず歯(第三大臼歯)を除くすべての永久歯が生え揃います。

この乳歯から永久歯への切り替わりの過程でも、乳歯のときと同様、噛み合わせのために下顎の位置を調整する必要から歯ぎしりをすることがあります。ただし、この歯ぎしりは、一般に永久歯が生え揃っていくにつれてなくなります。

しかし、子供によっては歯ぎしりがいつまでも続くことがあり、その場合は要注意です。小学生くらいになると大人と同様にストレスがたまりやすくなり、それが原因で歯ぎしりを起こしている場合があります。強い歯ぎしりは大切な永久歯を傷つけ、顎関節にも悪影響を与える可能性がありますので、歯科医の診察を受けた方が良いでしょう。このような歯ぎしりへの対策としては、歯科医院で「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを調製してもらい、就寝時に装着します。また、歯並びが影響している場合もありますので、そのときは歯列矯正について歯科医に相談してください。

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