子供の目の腫れから考えられる病気

子供の目の腫れから考えられる病気
子供の目が腫れたとき、つまりまぶたが腫れたときは、そのほとんどが「ものもらい」（麦粒腫）です。ただし、安易にものもらいだと判断することは危険です。ものもらいと異なる症状が見られたときは要注意です。

ものもらい（麦粒腫）　【症状】初期症状として患部（まぶたの縁）が痒くなります。まつ毛の根元付近やその裏側付近が小さく化膿し、腫れて突き出し、触ると痛みがあります。化膿の進行とともに、その周辺のまぶたも腫れます。比較的軽い場合や治療効果が早くあらわれた場合は、2〜3日で症状がなくなりますが、重い場合は、自然と患部が破れて膿が出るまで、腫れは引きません。　ものもらいは、黄色ブドウ球菌などがまぶたの縁にある皮脂腺に感染して起こる化膿性疾患です。感染が周辺の部位や眼球に拡大することはなく、視力の低下なども起こりません。軽い場合はほうっておいてもすぐに治りますが、腫れが大きくなった場合は、眼科医の治療を受けて抗生物質による治療を受けた方が早く治ります。また、他人に感染することは、まずありません。

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霰粒腫（さんりゅうしゅ）　【症状】まぶたの裏側が腫れ、赤くなります。痛みや痒みはありませんが、目に異物感を感じ、外見的に目が重い感じになります。　霰粒腫は、細菌やウィルスによる感染症ではなく、まぶたの縁の裏側にある皮脂腺に皮脂が詰まって起こります。自然治癒する場合でも時間がかかるので、眼科医の治療を受けるべきです。

ただれ目（眼瞼縁炎）　【症状】まぶたの縁が痒くなり、赤く腫れます。目やにや痛みをともなうことも。　ただれ目は、ブドウ球菌などの細菌感染による場合と、アレルギーによる場合があります。原因に応じて、抗生物質やステロイド剤で治療します。放置して慢性化させると、まつ毛の生え方などに悪影響が出ますから、早めに治療すべきです。