子供に副作用のある薬 その2
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子供に副作用のある薬 その2
子供が副作用を経験しやすい家庭薬としてもっとも身近なものは、かぜ薬と鼻炎薬です。これらの薬は薬事法で一般用医薬品に指定されており、医師の処方箋がなくても購入できます。手軽に使えて便利なのですが、使用法を間違えたり、たまたま子供の体が薬の成分に不適合であったりした場合、副作用を引き起こす可能性があります。
ただし、ここで問題としている副作用とは、薬の成分が持っている各種の作用の中でも体に有害な作用のことであり、体に有害とは言えない作用については、それが望んでいない作用であったとしても普通は副作用と呼びません。かぜ薬や鼻炎薬の場合、多くの製品の注意書きに「服用後、眠気を催すことがあります」などの記載がありますが、眠気を催すことは成分の一つである抗ヒスタミン剤が持つ本来の作用であり、体に有害な副作用ではありません。薬を使用する側がその作用のあることを理解して使わなければなりません。
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抗ヒスタミン剤を主成分とした鼻炎薬(抗ヒスタミン薬)は、アレルギー性鼻炎の対症療法によく使用され、くしゃみ・鼻水を緩和する効果があります。しかし、口の中が異常に乾くという副作用の可能性のあることが知られています。また、一般に、長期連用すべきでないことも注意書きに記されています。
かぜ薬(総合感冒薬)は、抗ヒスタミン剤以外にも解熱鎮痛効果のあるアセトアミノフェンなどを主成分とし、さらに幾つもの薬効成分が調合されています。使用の方法・用量・期間が不適切であった場合などは、いずれかの成分が副作用を引き起こす可能性があります。その副作用も、口中の渇き・めまい・ふらつきといった比較的に軽いものから、薬疹(やくしん)と呼ばれる危険な皮膚の炎症まで、子供により薬により様々です。特に、代謝(有機物の分解などを行なう体の働き)が大人に比べて未熟であり、体重も少ない子供は副作用が大きく出やすいですので、服用後の経過を注意深く観察しなければなりません。
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