子供の身長が伸びないとき

子供の身長が伸びないとき
子供の身長の伸びは遺伝的要素（先天的要素）にも左右されますが、それ以上に、後天的要素に大きく影響されます。そのような後天的要素としては、①栄養状態、②睡眠の量と質、③運動量、④親子関係、以上4つの要素が重要と考えられています。子供の身長が伸びないときには、4つの後天的要素に不足しているものがないか考えてみましょう。
①栄養
骨の成長には、カルシウム以外にもたんぱく質とマグネシウムが必要不可欠であり、その他にもリン・亜鉛などのミネラルや各種のビタミンが関係しています。日本人に不足しがちなカルシウムをたんぱく質・マグネシウムといっしょに十分摂取するとともに、バランスのよい食事でビタミン・ミネラルなども過不足なく摂取することが大切です。
②睡眠
深い眠りに入っているときに、脳の付属器官である脳下垂体から多量の成長ホルモンが分泌されます。浅い眠りと少ない睡眠時間は、成長の妨げです。熟睡できるように早寝早起きの規則正しい生活習慣を身につけ、長時間熟睡できる睡眠環境を用意してあげましょう。理想の睡眠時間は、小学校中学年から中学生までは9時間、高校生でも8時間です。

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③運動
運動は、筋肉の発達だけでなく、身長を伸ばすためにも必要不可欠です。運動による物理的な刺激が、関節部分の骨の新陳代謝を活発にし、骨を成長させます。また、運動による適度な疲労が熟睡をもたらし、成長ホルモンの分泌も活発にします。
④親子関係
成長期までの子供にとって、親との関係がもっとも重要な人間関係です。親子のコミュニケーション不足や親の一方的な要求・期待などで子供が不満や不安、恐怖、怒りなどをつのらせた場合、ストレスによって成長ホルモンの分泌が減少します。また、親の不安や不機嫌・怒りなどを子供は敏感に感じ、それも子供のストレスとなりますので注意しましょう。