子供の汗かきから考えられる病気
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肥満の人は一般に汗をかきやすく、ストレスを抱え込んでしまう人も発汗しやすいと言われます。ここでは、そのようないわゆる「汗かき体質」についてではなく、多汗を症状とする子供の病気を紹介します。
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【症状】手のひら・顔面・頭部・脇の下・足裏の過剰な発汗。
多汗症は、発汗に関わる交感神経の先天的な異常により、体温上昇とは無関係に過剰な発汗が起こる病気です。先天的な肉体的特性であるため、幼少期から老年期まで、変わることなく継続します。
手のひら・顔面・頭部・脇の下・足裏での過剰な局所的発汗を症状とします。不安や緊張などのストレスによる交感神経の一時的失調から分泌される多量の汗は、一過性の全身性発汗であり、多汗症には含まれません。多汗症では、精神的緊張や体温・気温の上昇などが発汗の誘因になることはありますが、それらとは無関係に過剰な発汗と汗が引く無汗の状態を繰り返します。
過剰な発汗が起きる部位には個人差があり、上記の5種類の部位すべてで起きるとは限りません。しかし、ほとんどの人は複数の部位で同時に発汗し、手のひら・脇の下・足裏は左右両方に発汗します。また、発汗量にも個人差がありますが、いずれの場合も日常生活に支障を来たすほどの過剰な発汗です。手のひらの多汗症の患者は物や他人に触れることを避け、顔面・頭部の多汗症では人前に立つことを避けるようになりがちです。
多汗症は先天性の難病であるため完治させることは不可能であり、治療は発汗量を抑制するための対症療法が中心となります。子供の多汗症が疑われる場合は、まず小児科を受診し、専門医を紹介してもらいましょう。
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【自覚症状】多汗、心拍数の増加、動悸(心臓がどきどきする)、体重減少、疲れやすい、手指のふるえ、集中できない、落ち着かないなど。
全身の細胞の新陳代謝を促進する甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、子供では思春期以降に見られます。甲状腺は、首の甲状軟骨(のどぼとけ)よりも下に気管を取り巻くようにしてある内分泌器官ですが、甲状腺機能亢進症では患者自身が気づくほど肥大することもあれば、肥大がほとんど見られない場合もあります。
もっとも顕著な症状のひとつが全身の過剰な発汗であり、寒い時期に早足で歩くなどの軽い運動や作業をしても、びっしょりと汗をかくことがあります。これは、甲状腺ホルモンの過剰な分泌によって全身の細胞の代謝が過度に活発になり、大量のエネルギーを消費することによって起こります。そのため、食欲は増進しますが、いくら食べても太らないばかりか、むしろ体重が減少するという矛盾した症状も見られます。そのほか、各種の神経性の症状も見られ、学校生活に支障を来たすことがあります。
原因としては自己免疫疾患説が有力ですが、それを引き起こす要因としては遺伝因子も含めてさまざまな要因が考えられています。治療は、子供の場合には主として抗甲状腺ホルモン剤の内服薬が投与されます。初診は小児科でも構いませんが、治療は内科に内分泌系の専門外来をもつ総合病院が適しています。かかりつけの小児科で相談してください。
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