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子供の脚にあざがたくさんできる病気

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 アレルギー性紫斑病 ( 血管性紫斑病 )

【症状】 脚・臀部・腕の紫斑(あざ)、膝・足首の関節痛、腹痛。脚にむくみが見られることも。

4歳から7歳の子供にもっとも多く見られる病気です。何らかのウイルス・細菌の感染や医薬品・食品などの摂取によって生成された抗体が、皮膚の毛細血管に作用して紫斑(あざ)を作ると考えられています。

〈 紫斑の特徴 〉 紫斑は四肢と臀部に出現しますが、脚と臀部にかけて特にたくさん出現します。紫斑の形は様々で、特にきまった形はありません。大きさも様々で、直径数ミリの小さな斑点状のものから、幅が5センチ以上もある大きなものまであります。また、紫斑の現れ方も、脚全体から臀部にかけて広範囲にわたる場合もあれば、脚の限られた部分に密集して現れる場合もあります。

紫斑は、毛細血管の破損による皮下出血ですが、アレルギー性紫斑病でも物理的刺激を受けやすい四肢や臀部に発生しているものと思われます。一般に、打撲の痕として残った紫斑には膨らみが見られませんが、アレルギー性紫斑病の紫斑の特徴として、手で触れるとわずかな膨らみが感じられます。また、出現したばかりの色は赤紫ですが、やがて青紫(青あざ)に変化します。


〈 関節痛・腹痛の特徴 〉 脚の関節痛と腹痛は、紫斑に次いでよく現れる症状です。脚の関節痛は、一般の関節炎と異なり、関節部分が腫れることはありません。また、関節リウマチのように関節の機能障害や変形を起こすこともありません。ただ、明らかな痛みを感じて、子供は痛がります。腹痛は、腸壁の腫れによって起こり、激痛を感じる場合もあります。そのために、嘔吐血便が見られる場合もあります。

アレルギー性紫斑病の治療は、症状が紫斑だけの場合は、紫斑を悪化させないために安静を心掛けるだけで、特に治療を行わずに経過観察をすることが多いようですが、対症療法として止血剤が投与されることもあります。腹痛・関節痛が強い場合などは、ステロイド剤などが投与されることがあります。また、腎臓疾患を併発する可能性があり、詳しく経過観察するために入院治療が必要になる場合もあります。子供の四肢・臀部の紫斑に気づいたときは、小児科または内科を受診してください。

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