子供の鳥からの感染症
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野鳥は人との接触頻度がペットのイヌ・ネコほど高くはないため、野鳥から人に感染する人獣共通感染症の発症例は多くないようです。ペットの鳥も、つねに室内で飼われていれば野鳥との接触がなく、同様に人への病気感染は少ないと思われます。しかし、これらの鳥からの感染症は、医療現場での検査体制の不備や鳥からの感染であることが判明しにくいことなどから、公的な保健・医療機関でも十分に把握できていない可能性があります。ここでは、確認されている発症例は少なくても、野鳥やペットの鳥から子供に感染する可能性のある病気を紹介します。
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【症状】突然の高熱、頭痛、寒気、倦怠感、乾いた咳、筋肉痛、関節痛など。
オウム病クラミジアと呼ばれる細菌(学名・クラミジアシッタシ)によって発症します。この細菌は家畜・ペットの哺乳類にも感染しますが、人への感染源となる保菌動物のほとんどは鳥類です。感染源となった鳥類に関するある追跡調査では、オウム・インコが約60パーセントを占め、その約20パーセントがセキセイインコでした。また別の研究結果では、ドバトの保菌率が約20パーセントであり、ドバトも有力な感染源と言えます。
鳥類から人への感染は、乾いて飛散した糞や眼・鼻・耳・羽脂腺などからの分泌物、皮膚の破片、羽毛などによる空気感染・接触感染が主なものですが、ペットの飼い主が口移しで餌を与えることによる接触感染もあり得ると言われています。
オウム病の症状はインフルエンザに似ていますが、抗生物質による適切な治療を受けなければ重症の肺炎・髄膜炎を併発する危険な病気です。野鳥やペットの鳥との危険な接触を避けるよう、子供に注意しましょう。
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【症状】肺炎の症状(咳、痰、血痰、発熱、胸痛、体重減少など)、髄膜炎・脳炎の症状(頭痛、発熱、無気力、昏睡、人格変化、記憶障害など)。
クリプトコッカス属という真菌(キノコ・カビ・酵母の菌類)の一種によって発症します。保菌動物は、都市部では主にハト(ドバト・キジバト)とネコです。ただし、鳥類は哺乳類よりも体温が高いため、ハトの体内では増殖できません。糞の中に混ざって排泄され、その糞の中で増殖します。そして、乾いた糞が風に飛ばされ、空気感染で人の肺に感染します。
クリプトコッカス症は、日和見感染症と呼ばれる発症力の弱い病気です。健康な人では、感染してもすぐに発症することがなく、免疫細胞によって駆除される可能性が大です。しかし、病気などで体力が衰えている人の場合は、肺の内部で病原菌が増殖し、肺炎を発症します。一方、健康な人でも肺に病巣が出来た場合は、やがてそこから病原菌が脳・脊髄を被う髄膜へと感染し、髄膜炎や脳炎を発症します。このクリプトコッカス性の肺炎・髄膜炎・脳炎による致死率は12パーセントと言われています。子供であっても病気などで体力が低下している場合は、ハトの多くいる公園やハトの糞が落ちているところには近づかない方がよいでしょう。
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