子供に傷跡が残ってしまったとき
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子供に傷跡が残ってしまったとき
●切り傷・やけどの傷跡
子供に傷跡を残すケガで日常的に起こりやすいものとしては、まず、切り傷とやけどを挙げることができます。擦り傷も日常的によく経験すると思いますが、通常、体の一番外側の表皮だけを傷める場合がほとんどであり、傷跡を残すことはまずありません。切り傷とやけども、表皮だけの損傷で済んだ場合は傷跡が残ることはありません。しかし、表皮の下の皮下組織やさらにその下の筋膜・筋肉などにまで損傷を受けた場合は、傷跡が長く残ることになります。
●刺し傷の傷跡
刺し傷も子供がしばしば経験するケガです。刺し傷は、切り傷よりも深くまで損傷を与えやすいと思われますが、針のような細いものであれば、目立つ傷跡が付くことはありません。しかし、版画で使う彫刻刀を誤って左手に突き刺してしまったときなどは、傷口の幅が1cm未満であっても、はっきりとした傷跡を残すことになります。
●事故や手術による傷跡
事故で何針も縫うような裂傷を負ったり、骨折して手術を受けたりしたときや、各種疾患で外科手術をしたときにも、当然、大きな傷跡が残ります。整形外科医や外科医は、患者の回復後の日常生活にも配慮して治療法を選ぶのでしょうが、このような外科的治療においては、大きな傷跡が残るのは避けられないことです。
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以上のような成因によって子供に傷跡が残ってしまった場合、親としては子供の精神面への影響が気になるところです。とりわけ、傷跡が顔にできた場合や、やけどで痛々しいケロイド状の傷跡ができた場合は、子供が将来に渡ってコンプレックスを感じるのではないかと心配になることでしょう。
そのようなときは、傷跡ができたことや原因を悔やむよりも、子供の心のケアとその将来への影響を考えて、とりあえず医師に相談してみましょう。ケガの治療は整形外科ですが、傷跡の修復治療は形成外科の担当となります。診察の結果、数年以内に目立たなくなる傷跡であれば、医師の指導に従って経過観察することとし、10年または生涯に渡って傷跡が残るようであれば、医師のアドバイスを聞いて、手術も含めて治療を受けるべきか検討してみましょう。
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