子供の拒食症
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子供の拒食症
拒食症は、文字通り意識して食事を拒否するか、あるいは食欲を喪失して食事を摂らなくなる精神疾患です。以前から若い女性などに見受けられましたが、現在では、若年層全般で増加の傾向が顕著になっています。同時に低年齢化が進行し、小学生の子供にまで見られるようになりました。拒食症は、治療に7年以上の歳月を要するむずかしい精神疾患であり、また、肉親や周囲の者がそれを放置しておけば、衰弱や合併症・自殺などで死亡する可能性が高い極めて危険な病気です。
拒食症の子供には、摂食拒否・食欲低下以外にも、一般に、以下のような症状や特徴的な行動が見られます。
●過度の体重減少(診断基準では標準体重の85パーセント以下まで減少した場合)
●低体温 ●低血圧 ●貧血 ●脈拍数の低下
●体重が減少することに喜びを感じる。
●痩せ細っていながら、太っていると思い込む。(他人から太っていると見られているという思い込み)
●無理して食べると嘔吐する。
●それまでにない猛勉強を始めたり、自発的に家事の手伝いをするようになる。(飢餓状態によって脳内麻薬エンドルフィンが分泌されるため)
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拒食症の正式な病名は神経性無食欲症と言い、その原因としては遺伝的な要因も考えられていますが、子供の場合は、第二次性徴期(女子の場合は小学校中学年ころから)に男子の性的関心の対象となることを嫌悪することや、肥満への強い恐怖心を感じることなどが直接的な原因となっているようです。
子供の拒食症は、単なる食べ物の好き嫌いや一時的な食欲不振ではありません。親としては、自分の子供の成長曲線が横這い状態になったときが拒食症の赤信号であると考えてください。なるべく早く掛かりつけの小児科医の診察を受け、早期発見することが大切です。
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