子供によくある頭痛とその原因・対処法
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頭痛は、さまざまな病気の兆候や症状として現われますが、環境や精神状態など、病気以外の要因でも発生します。子供の場合も、思春期を迎えるころから頭痛を経験する機会が増えます。ここでは、病気の有無にかかわらず、子供に起こりやすい身近な頭痛を紹介します。
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【風邪(感冒)の自覚症状】 咳、喉の痛み、鼻水・鼻づまり。発熱とそれにともなう悪寒(ぞくぞくする寒気)、頭痛、倦怠感。
風邪は、一般に風邪ウイルスと総称される各種のウイルスが鼻から喉にかけて感染し、発症します。風邪の発熱は多くが37℃台であり、高熱が出ることは稀です。また、発熱せずに治癒するケースの方が多いため、発熱にともなう頭痛を経験することも少ないと言えます。しかし、風邪ウイルスは、その中の主要なウイルスであるライノウイルスだけでも100種類以上が確認されていますので、感染の機会がたいへん多い病気であり、免疫を十分に獲得していない子供にとっては発症しやすい病気です。
風邪は一般に数日で軽快し、発熱の症状も重くありません。従って、普通は病院で治療を受けなくても治すことができます。しかし、発熱が38℃以上のときや、症状が10日以上も続くときは、小児科を受診してください。
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【症状】 前頭側頭部の片側または両側に、ズキンズキンという拍動性の痛み。吐き気、嘔吐。光・音(人の声も含む)・臭いに過敏になり、暗い静かな部屋で寝たがることも。
原因となる病気が見当たらず、慢性的な頭痛とそれにともなう上記のような症状が現れます。特に吐き気はほとんどの患者に見られ、嘔吐することも少なくありません。頭痛の持続時間は、短くて1時間、長い場合には3日間に及びます。子供では思春期以降に多く発生しますが、5~6歳くらいから見られることもあります。
片頭痛は、思春期以降にストレスの増加によって悪化し、生活や学業に支障を来たす場合がありますので、早めに小児神経科を受診してください。
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【症状】 頭部全体または後頭部に感じる何となく重苦しい頭重感や、締め付けられるような鈍い痛み。
緊張性頭痛は独立した病気ではありませんが、病気の症状でもありません。年齢を問わずもっとも多い頭痛のタイプであり、子供では思春期以降に多く発生します。心臓の拍動とは無関係に痛みが変化なく長時間続き、また、ほぼ毎日発生して何日も続くことがあります。
子供に緊張性頭痛が起こる原因としては、ストレス、空腹、睡眠不足、目の疲れ、悪い姿勢、頭・首の筋肉の緊張などが考えられます。従って、日常的に緊張性頭痛を感じている子供には、身体的・精神的なストレスを生じさせない生活習慣(早寝早起きや規則正しい食生活など)や、溜まったストレスを発散できるスポーツ、遊び、趣味などが必要です。また、症状が重い場合や子供が辛そうにしている場合は、小児神経科を受診してカウンセリングを受けてください。
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