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子供の震えから考えられる病気 

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子供の震えから考えられる病気
手足や全身が小刻みに震える現象を、医学用語で一般に「ミオクローヌス」と呼びます。ミオクローヌスが起きたとき、高熱による熱性痙攣やてんかんの発作などとは異なり意識は正常ですが、震えを止めようとしても自由に止めることができません。筋肉が意志とは無関係に収縮・弛緩する不随意運動によって引き起こされる現象です。特定部位の1種類の筋肉で起こることもあれば、多くの筋肉で同時に起こる場合もあり、その強さもまた様々です。
ミオクローヌス自体は自然な生理的現象であり、病気ではありません。誰にでも起こる現象であり、例えば、横隔膜と周辺の呼吸補助筋が急激に収縮することで起きるしゃっくりもミオクローヌスの一種です。このようにミオクローヌスは身近な現象ですが、ある種の病気や体調不良によっても引き起こされ、手足や全身が震えているように見えることがあります。そのような震えの原因となる病気としては、子供の場合、次のようなものがあります。



慢性肝不全 【症状】食欲不振、疲れやすい。重症化すると、脚の浮腫(むくみ)や腹水による腹部の膨満(異常なふくらみ)が見られる。
子供の慢性肝不全の多くは、肝炎ウイルス(主にB型)に感染してキャリアとなった後、思春期ころから肝炎を発症し、自己免疫によって肝細胞が徐々に破壊される肝硬変が進行します。慢性化した肝不全は症状に気付かない場合も少なくありませんが、生命維持のための代謝機能を担う肝臓の疾患であるため、各種酵素の異常で起こる代謝性疾患にしばしば見られる体の震えが、慢性肝不全でも突然起こる場合があります。
慢性肝不全は進行すると各種の危険な合併症を併発します。また、肝硬変を起こした肝臓は、患部が自然治癒して機能を回復することはありません。ウイルス性肝炎や肝硬変は血液検査で発見することができますので、思春期以降の子供で慢性肝不全が心配な場合は、ぜひ検査を受けてください。

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