子供のアトピー性皮膚炎の原因と対処法
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アトピー性皮膚炎は、痒みのある湿疹の症状が、悪化と軽快を繰り返しながら長期間にわたって慢性的につづく皮膚炎です。なお、アトピー性皮膚炎における「慢性」とは、1歳未満の乳児では2ヶ月以上つづく場合のこと、1歳以上の幼児以降では6ヶ月以上つづく場合を指します。
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子供のアトピー性皮膚炎の湿疹は左右対称的に現れ、年齢によって発症の部位や状態が以下のように変化します。ただし、湿疹の現れ方や痒みの強さには個人差があります。
乳児(1歳未満)
・頭部から始まって顔面に広がる。
・さらに、胴体や四肢に発症することも。
幼児~小学生(1歳~12歳)
・主に首の周りや肘・膝の内側。
・湿潤型の湿疹で、じくじくすることも。
思春期(第二次性徴以後)
・主に顔、首、胸、背中など上半身。
・皮膚の乾燥が目立ち、白い粉を吹いたようになる。
・痒みが強く、ひっかき傷も見られる。
・乾燥型の湿疹が現れると、湿潤型の湿疹は軽快する。
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アトピー性皮膚炎の原因と発症のメカニズムはまだ十分に解明されていませんが、遺伝的なアレルギー体質が関係していることは明らかです。医師による診断のときには、本人・家族におけるアレルギー性疾患の既往症(気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・アトピー性皮膚炎の4疾患)の有無が重要な判断基準になります。
アトピー性皮膚炎は、遺伝的な要因が強い病気であるため、治療によって完治することはありません。しかし、適正な治療を持続することで症状を抑制することは可能であり、将来にわたって日常生活と社会活動を阻害されることなく、生活の質を高めることができます。子供にアトピー性皮膚炎の疑いがあるときは、積極的に小児科またはアトピー専門外来のある病院を受診してください。
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