子供の巻き爪の治療法
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子供の巻き爪の治療法
子供の巻き爪(湾曲爪・わんきょくそう)は、足の親指にもっとも多く発生し、次いで小指にもよく見られます。それは、この2本の指が靴のトウ部分の圧迫をもっとも受けやすいためです。従って、巻き爪の対策としては、予防のためにも、まず適正なサイズの靴を履かせましょう。また、トウがスマートな靴よりも、内部に余裕のある靴の方が、足や足指の成長を妨げにくいので安心です。ただし、子供の成長が早いからといって大き過ぎる靴を買うことは、歩き方への悪影響やつまずきなどの危険があり得ますのでやめた方が良いでしょう。
次に、5本の足指すべてを接地させるように歩くことが、体に良い歩き方と言われています。そうすることで歩行姿勢が良くなるとともに、足指が靴のトウの内側から受ける圧迫も低減され、爪の正常な成長にもつながると思われます。しかし、現代人には足指を十分に使わない「指上げ足」または「浮き指」と呼ばれる歩き方が増えているそうです。子供には、すべての足指で地面を押す歩き方をするように教えてあげましょう。
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子供の足指に巻き爪(湾曲爪)の兆候が見られるときは、以上のような対策に心掛け、その他、爪を切るときには深爪にならないよう注意した方が良いようです。それでも巻き爪が進んだ場合は、形成外科を受診しましょう。
形成外科の治療では、症状が軽度の場合には、ワイヤーや矯正プレートを装着する矯正治療がまず考えられます。時間はかかりますが、苦痛を伴わない治療法です。しかし、症状がある程度進行している場合は、外科手術が必要となります。手術には、湾曲した爪の一部(変形の大きい部分)を切除する部分抜爪という方法や、フェノールという薬品で爪の根元の組織を処置して爪の幅を狭くする方法など、比較的に簡便な手術もありますが、術後の指先の美しさを重視するなら、湾曲した爪全体を抜去する手術が最適です。この手術では、爪の下にある爪床(そうしょう)という組織も処置して平らにするため、数日から1週間程度の入院治療が必要であり、また、爪が完全に再生するまでに半年ほどの時間を要します。しかし、確実に形の良いきれいな爪を再生させることができます。
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