子供の下痢から考えられる病気
子供の下痢は、体力のある大人の場合と異なり、体に大きなダメージを与えることが珍しくありません。貧困問題や衛生問題を抱える多くの発展途上国では、現在でも、感染症が原因でたくさんの子供たちが亡くなっていますが、その直接的な死因のほとんどは下痢による脱水症状です。大人に比べて体力が弱く、消化器の機能も未発達な子供にとって、下痢はとても危険な症状ですから、子供が下痢になったときは、何らかの感染症にかかっていないか十分に注意してください。
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子供の下痢から考えられる主な病気としては、次のようなものがあります。

ウイルス性急性胃腸炎 【症状】冬季に流行するウイルス感染症。特に乳児の場合は、冬季に発症する下痢・嘔吐症状の約8割を占めています。一般に、突然の嘔吐によって発症し、その1〜2日後、酸っぱい臭いのする水状の下痢が始まり、多い場合は1日10回程度の下痢が続きます。排尿の回数は逆に減少し、唇や口の中が乾燥します。重症になると意識障害をともなうことも。

細菌性急性胃腸炎 【症状】サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌などが原因。いわゆる食中毒のほとんどがこの細菌性感染症です。一般に、強い腹痛と発熱で発症して下痢が続き、血便が出る場合もあります。また、病原性大腸菌の場合は、血尿・黄疸・肝機能障害なども発症します。

消化管アレルギー 【症状】食物アレルギーが原因。嘔吐、下痢、腹痛のほか、肌が赤くなり、じんましんも。また、せきや呼吸困難、血圧低下などの症状が現れる場合もあります。慢性化した場合も下痢が続き、血便・貧血・体重減少などの症状が見られます。

難治性下痢症 【症状】下痢が2週間以上続きます。原因は様々ですが、ほとんどは先天的な原因によって発症し、通常は乳児の段階で判明します。栄養障害、体重増加不良、成長障害などを来たし、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなります。
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