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小児科の選び方

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小児科の選び方
町の開業医の中から掛かり付けの小児科医院を選ぼうというお話です。東京、大阪などの大都市圏をはじめとして、ひとつの町にいくつもの小児科医院が開業している地方であれば、子供のために、ぜひ信頼できる掛かり付けの小児科医院を決めておくべきです。
大きな総合病院の方が信頼できると思う人も少なくないでしょうが、大病院の小児科医が開業医の小児科医よりも優れているという先入観は、まったくの誤解です。総合病院でも開業医でも、医師それぞれの資質によって、優れた人もいれば、そうでない人もいます。ちなみに、総合病院は特定の大学医学部から医師の紹介を受けているケースがほとんどですが、大学医学部の立場からすれば、同じ科の医師が多くいる大病院ほど、余り優秀ではない医師でも安心して派遣できるという事情があります。


大きな総合病院では、一般に複数の小児科医が勤務し、担当日を決めて輪番制で外来診療を行っています。従って、1回目の診療と2回目の診療の担当医が違うということもあり得ますし、1人の信頼できる医師を掛かり付けの医師とすることは不可能です。一方、開業医の先生であれば、ずっと継続して診察・治療をお願いすることができ、子供のことは当然のこと、保護者のこともある程度理解してくれて、コミュニケーションもスムーズにできます。
開業医の中から信頼できる医師を見つけるひとつの判断基準は、診察のときに聴診器を体に当てて心音・呼吸音などを聞く聴診をいつも丁寧に詳しく行うかどうかという点です。聴診のときに患者や保護者と話しながら聴診器を当てている医師や、せわしなく聴診器を移動させて素早く聴診を終える医師などは、信頼できません。丁寧な診察をする医師に出会ったら、しばらくその医師に任せてみて、十分に納得したら掛かり付けとすることを決めましょう。

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