子供の風邪症状が治らないとき考えられる病気
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子供の風邪症状が治らないとき考えられる病気
風邪(普通感冒)の症状が続く期間は、通常、数日程度です。ここでは、初期症状が風邪のように思えても、なかなか熱が下がらない、または咳が止まらないような場合に考えられる子供の病気を紹介します。
百日咳 【症状】初期症状は鼻水、くしゃみ、軽い咳。軽い鼻風邪程度で、発熱もほとんど見られず、約2週間持続。その後、発作的に咳き込むようになり、咳は激しさを増していく。その間、咳による嘔吐や呼吸困難を来たし、酸欠によるチアノーゼ状態に陥ることも。
激しく咳き込む状態が約2〜3週間続いた後、ようやく咳は沈静化します。しかし、激しく損傷を受けた気管支などの気道が自然治癒するまでには、さらに数週間もの時間を必要とします。百日咳は、いったん激しい咳が出るようになると、回復に長い時間を要します。子供に危険で過酷な肉体的負担を与えないために、軽い初期症状にも注意を払い、初期段階での治療を心掛けるようにしましょう。また、生後6ヶ月未満の乳児では、合併症として肺炎・脳症を引き起こす場合がありますので、経過観察を怠らないようにしましょう。
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マイコプラズマ肺炎 【症状】38℃前後の発熱、倦怠感、頭痛、のどの痛み、コンコンという乾いた咳など。また、嘔吐・下痢・腹痛など消化器系の症状も。
マイコプラズマという病原菌による肺炎です。冬季をはさんで晩秋から早春にかけて患者数が増加し、飛沫感染や接触感染によって伝染します。患者は主に5歳から30代前半まで。発症年齢のピークは7〜8歳です。子供の場合、5歳未満の幼児では感染しても軽症あるいは発症しませんが、5歳以上では幼稚園・学校内で感染が広がる可能性があります。
アデノウイルス肺炎 【症状】初期症状は発熱、咳、痰、倦怠感など。重症化すると39℃から40℃以上の高熱となり、咳によるのど・胸の痛みや呼吸困難のほか、意識障害や痙攣を引き起こす場合も。
扁桃腺やリンパ節で増殖するアデノウイルスが原因の肺炎です。長く続く高熱が特徴であり、乳幼児の場合、1週間から10日前後も続きます。致死率は約10パーセントと言われており、合併症予防のためにも、小児科による早期の診察と治療が望まれます。
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