子供がハチに刺されたときの対処法
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人を刺すハチの種類はごくわずかですが、その中で特に気をつけなければならないのはスズメバチの仲間、オオスズメバチ・キイロスズメバチ・ケブカスズメバチの3種類です。その腹部には黄色と黒(または暗褐色)の縞模様という共通した外見的特徴があり、最大のオオスズメバチ(体長約4cm)は大きな頭部が鮮やかなオレンジ色、それより小型のキイロスズメバチ・ケブカスズメバチ(体長約2.5cm)は頭部が黄色という目立つ外観をしています。他の昆虫を襲って餌とする肉食性であり、攻撃性がとても強く、人間が巣に近づいただけでも威嚇・攻撃します。
それ以外の人を刺すハチとしては、アシナガバチとミツバチの仲間が挙げられます。アシナガバチはスズメバチと同じ肉食性ですが、スズメバチのような強い攻撃性はありません。ミツバチの仲間で身近なものは、飼育種でもあるセイヨウミツバチ・二ホンミツバチのほか、ミツバチよりもひと回り大きく毛深いマルハナバチ、黒々として丸みのある大きなクマバチです。クマバチは比較的に大きなハチであり、羽音もオオスズメバチのように低く大きいため、人に恐怖心を抱かせます。しかし、これらミツバチの仲間はどれも花の蜜や花粉を餌とし、おとなしい性格です。アシナガバチとミツバチの仲間は、巣を刺激したりハチを手で捕まえたりしない限り、刺されることはありません。
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スズメバチの毒は、複数の神経毒や多数のタンパク質分解酵素が混合した強力な毒液です。皮膚に吹きかけられただけでも炎症を起こし、眼に入った場合は失明の危険性さえあります。刺された場合は、以下のような症状が出ます。
① 患部の強い痛み・炎症・腫れが起こり、発熱する。
② 刺された個所が多い場合は、神経毒によって四肢が麻痺する。
③〈アナフィラキシーショック〉 以前に刺された経験がある場合は、アレルギー反応として全身に蕁麻疹の発疹が現れ、喉頭(気管の入り口部分)の腫れによる喘鳴(ゼイゼイ・ヒューヒューという呼吸音)、ショック(血圧低下による意識障害)、下痢・腹痛などを伴うことも。
※アナフィラキシー = 重度の急性全身性アレルギー反応
皮膚や眼に毒液を吹きかけられた場合は応急処置として水道水で洗い流し、①の場合は水道水をかけながら患部をつまんで毒液を絞り出すようにします。それから、患部を冷やしながら救急病院に行き、治療を受けてください。②・③の場合は、呼吸不全や心停止に至る危険性が大ですから、ただちに救急車を呼んでください。
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ミツバチの毒針には返し棘(とげ)があり、ハチ自身では抜くことが出来ません。手でハチを払おうとすると、毒針が簡単にちぎれ、毒腺の付いた針が皮膚に刺さったまま残ります。毒腺をつぶさずに針をはずすためには先の尖ったピンセットが必要ですので、そのままの状態で病院へ行き、医師に処置してもらった方がよいでしょう。毒針を自分で抜いた場合、ミツバチの毒はスズメバチほど強くありませんので、ハチ刺されに効くステロイド外用薬(抗炎症薬)などを塗っておけば大丈夫です。
なお、以前にもハチに刺された経験がある子供は、ミツバチの毒でもアナフィラキシーショックを起こす場合があります。上記③の症状が現れたときは、ただちに救急車を呼んでください。また、その他のハチ(アシナガバチ・クマバチ・マルハナバチなど)に刺された場合も、対処法はミツバチの場合と同様です。アナフィラキシーショックの症状が見られなければ、患部の毒の絞り出しと虫刺されの薬の塗布だけで十分です。
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