子供の腹痛から考えられる病気
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子供の腹痛から考えられる病気
子供の腹痛は、発熱に劣らずよく発症する症状です。腹部には臓器が多数集まっているため、腹痛の原因となる病気も枚挙にいとまがありませんが、ここでは子供によく発症する病気や要注意の病気を紹介します。
細菌性急性胃腸炎 【症状と対応】腹痛とほぼ同時に発熱します。血便や膿の混ざった便が出ることも。病原性大腸菌が原因の場合は、下痢が続き、黄疸、血尿、皮下組織にあざのような内出血も見られます。肝機能障害、意識障害、脱水症状を起こすことも。原因菌には、病原性大腸菌以外にも、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、黄色ブドウ球菌など各種ありますから、まず病院で便検査をして原因菌を特定し、菌に応じた治療が必要です。抗生物質が治療によく使われますが、年長の子供の場合は、薬を使わずに、下痢による菌の自然排除だけで完治することが珍しくありません。また、下痢止め薬を不用意に使用すると、腸内の原因菌を返って増殖させる可能性があります。医師の指示に従って薬を使用してください。
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虫垂炎 【症状と対応】かつての盲腸炎という呼び名は現在では使われません。大腸の端(小腸と結合する付近、ここが盲腸と呼ばれます)に付いている小さな袋状の突起「虫垂」が何らかの細菌に感染して炎症を起こします。初期にはみぞおち付近に痛みを感じ(脳が痛みの部位を錯覚するため)、進行すると虫垂のある右下腹部が痛みます。嘔吐、発熱をともなうことも。放置して腹膜炎を併発すると危険です。子供は進行が早いので、なるべく早く医師の診察を。右下腹部が痛み始めた早い段階なら、手術をせずに、絶食して点滴で栄養補給しながら強力な抗菌薬で容易に完治します。
反復性腹痛 【症状と対応】中学生に多く見られる症状です。一般に週1〜2回の頻度で、3ヶ月以上にわたって腹痛がくりかえし起きます。胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの消化器系疾患や慢性便秘なども原因となりますが、中学生など子供の症例の多くは、ストレスが原因で起こる過敏性腸症候群の一種です。心因性の症状ですから、治療は心理療法と薬物療法を組み合わせて行われます。見守る親としては、あまり神経質にならず、気長に治療に付き合ってあげましょう。
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