子供の頭痛から考えられる病気
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子供の頭痛から考えられる病気
子供の頭痛には、大人によく発症する脳血管障害(脳出血、クモ膜下出血など)の前兆としての頭痛はあまり見られません。また、働く人に多く見られる精神的・身体的ストレスが原因の慢性的な緊張型頭痛も少ないようです。しかし、大人と同じように、眼の屈折異常(近視、遠視、乱視など)が頭痛を引き起こすことは、子供の場合にもよくあります。また、細菌・ウイルスによる感染症のほとんどで、頭痛がその症状のひとつとして表れます。さらにまた、脳腫瘍が子供の頭痛の原因となっている場合も少なくありません。ここでは、頭痛をともなう子供の病気の中で、特に頭痛が病気発見のきっかけとなりやすいものについて紹介します。
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脳腫瘍 【症状と対応】正常細胞の遺伝子が変化して発生する「がん」の一種です。正常細胞から腫瘍への変異の原因は、いまだ解明されていません。子供の脳腫瘍の多くは小脳に発生し、それらは3〜4歳ころを発症のピークとして、大半が15歳未満です。症状は、まず頭痛、さらに嘔吐があり、同時に不機嫌・無気力といった精神面の異常も見られます。幼児の場合は、言葉を話せるようになっても、自分から頭痛を訴えることは困難ですから、そのような異常に気付いたら、まず掛かりつけの医師に相談し、脳腫瘍が疑われる場合はCT、MRIなどの設備が完備した病院で診断してもらいましょう。発見が遅れると、頭部に体液が溜まる「水頭症」を併発し、各種機能障害の原因となります。また、腫瘍が脊髄に転移しやすく、さらに骨を含めた全身への転移も起こり得ます。いち早い発見と治療が必要です。
頭部外傷後遺症 【症状と対応】交通事故や転倒で頭部を硬いものに打ち付けたときや、器物によって頭部に打撃が加えられたときに起きる損傷を、頭部外傷といいます。頭部外傷によって一時的に気を失う脳震盪を起こした場合、しばらくの間、頭痛が続き、めまいや吐き気をともなう場合があります。ただし、この症状が短時日で消えて続かない場合は、特に気にする必要はありません。問題なのは、この症状が3週間以上続いたとき、あるいは、いったん消えてから3週間以上たって再び始まった場合です。このような症状を「頭部外傷後遺症」と呼び、多くの場合、頭痛のほかに、めまい、吐き気、倦怠感などをともないます。子供の頭部打撲に思い当たる節がない場合は掛かりつけの医師に相談し、打撲の事実がある場合は直ちに脳神経外科の診察を受けた方がよいと思われます。
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