子供のあざから考えられる病気
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子供のあざから考えられる病気
あざ(痣)は、色素細胞の異常増殖や内出血によって現れる皮膚の変色のことです。医学的には、ほくろ・そばかすや母斑と呼ばれる各種の皮膚の奇形現象もあざの一種とされていますが、ここでは、打ち身などの外傷でできる青あざ(内出血による紫斑)と同様の病変が現れる病気について紹介します。
突発性血小板減少性紫斑病 【症状】青あざ(紫斑)、赤または紫色の小さな斑点、鼻血や歯茎の出血など。
子供が麻疹(はしか)・風疹・水疱瘡などのウイルス性疾患にかかったときに併発しやすい病気です。これらの病気に特有の症状である発疹とは明らかに異なる青あざが現れ、それらの病気が治って発疹が消えても青あざは残り、また新たに発生します。原因は、異常な免疫反応によって血液中の血小板が破壊され減少することによります。血小板は血管が損傷したときに損傷部分に集合して止血する機能を持っていますが、血小板の数が減少することによって、何らかの原因で発生した小さな内出血を直ちに止めることができず青あざとなります。小さな斑点や鼻血・歯肉出血も同様のメカニズムで発生します。
子供の場合は自然治癒する可能性がありますが、慢性化や重症化する危険性もありますので、上記のウイルス性疾患で療養中に青あざなどが現れた場合は、できるだけ早く掛かりつけの小児科医や内科医の診察を受けてください。
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急性白血病 【初期の自覚症状】青あざ(紫斑)、鼻血、歯茎の腫れ・出血、貧血による倦怠感・動悸・めまいなど。
脊椎・肋骨・胸骨・骨盤などの骨髄にあって白血球・赤血球・血小板などを生成する造血幹細胞が遺伝子変異を起こし、骨髄内で増殖することによって発症する病気であり、「血液のがん」とも言われます。この遺伝子変異を起こした細胞は白血病細胞と呼ばれ、その増殖によって正常な白血球・赤血球・血小板などが減少するために上記のような症状が先ず現れ、同時に感染症による発熱も起こりやすくなります。また、病状が進行すると白血病細胞は血液中にも増加し、体内の各種組織・臓器に深刻な障害を引き起こします。
白血病には症状の全く異なる慢性白血病もありますが、子供の患者のほとんどは急性白血病です。かつては発症から数年で死亡する不治の病というイメージが強かったのですが、現在では、子供の場合、大多数を占める急性リンパ性白血病の治癒率が60〜80%と大変高くなっています。
なお、白血病の診断を確定するためには、先ず血液検査を行い、さらに骨髄検査が必要になります。設備の整った総合病院を受診してください。
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