子供の舌が白いときに考えられる病気
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子供の舌が白いときに考えられる病気
子供の舌が白く見えるときと白い付着物があるときに考えられる病気を紹介します。
溶連菌感染症(猩紅熱) 【症状】39℃以上の急な発熱。のどの痛みと赤い腫れ。舌が白い舌苔(ぜったい)に被われる。発熱から半日〜2日の間に、首・胸・腋などに痒みのあるざらざらした小さな赤い発疹が現れ、徐々に全身に広がる。発熱後3〜4日ころ、白い舌苔が消え、いちご舌になる。その他、首のリンパ節の腫れ、吐き気、頭痛、腹痛、筋肉痛、関節痛なども。
A群β溶血性連鎖球菌という細菌によって発症する溶連菌感染症の一種です。かつては猩紅熱と呼ばれて法定伝染病に指定されていました。しかし、現在では治療法が確立して指定も解かれています。溶連菌感染症には多くの種類がありますが、現在、医療現場で単に溶連菌感染症と言えば、この病気のことを指します。
溶連菌が咽頭部に空気感染して発症し、高熱が出て、風邪のように咽頭が赤く腫れ、痛みも感じます。発症の初期には舌が舌苔に被われて白くなりますが、数日後に舌苔が消え、特徴的ないちご舌(舌の表面が真赤で粒々のいちご状)になります。また、そのころにはサンドペーパー状と形容される小さな粒々の発疹が体に現れ、全身に広がります。
治療には、主にペニシリン系の抗菌薬(内服薬)が使用され、服用から数日で熱が下がり、痒みのある全身の発疹も徐々に目立たなくなって、1週間程度で消えます。薬を服用し始めると、翌日以降、感染力が急速に衰えますので、発疹が消えるころから通園通学が可能です。ただし、発疹の痕の皮膚が剥けますので、きれいに完治するまでには数週間程度を要するようです。また、子供が多くかかる感染症ですが、発疹・いちご舌などの特徴的な症状が顕著に現れるのは4歳以降であり、乳児の場合は発熱・咽頭の腫れなど風邪様の症状で終始します。しかし、風邪と違って自然治癒する病気ではありませんので、咽頭の腫れが2日以上続いた場合は、小児科を受診しましょう。
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口腔カンジダ症 【初期症状】舌・口腔粘膜に白い付着物。
口腔内に棲息するカンジダ・アルビカンスという常在菌が異常繁殖する病気です。免疫力の低下や抗生物質の使用などを機に増殖するものと考えられています。子供では新生児期に発症するケースが多いようですが、乳幼児期にも発症します。
カンジダ・アルビカンスは増殖すると比較的に小さな白いかたまりを作り、それが口腔粘膜のあちこちに点在して、舌の上にも付着します。初期段階ではガーゼなどで簡単に取り除くことができますが、放置してさらに増殖した場合は、剥離が困難になります。また、元来無害な菌ですから、痛みや発熱などの病変は起こりませんが、健康状態や口腔内の衛生状態によっては粘膜のただれや潰瘍を引き起こすこともあり、感染症を併発することもあるようです。早めに歯科または皮膚科を受診し、処置してもらいましょう。
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