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子供の片方の腕と脚が痙攣または麻痺する病気

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子供の片方の腕と脚が痙攣または麻痺する病気

四肢(腕と脚)の左右どちらかが痙攣することを医学上では片側痙攣(へんそくけいれん)といい、麻痺することを片麻痺(へんまひ)といいます。どちらも、通常、片側の腕と脚の両方で同時に発生します。また、片麻痺は一般に半身不随とも呼ばれています。成人(特に高齢者)の脳血管障害である脳出血、脳梗塞でよく見られる症状ですが、乳幼児にも発生する場合があり、それを主症状とする疾患を「急性小児片麻痺」(別名・片側痙攣片麻痺症候群)といいます。この病気は、「片側痙攣・片麻痺・てんかん症候群」として厚生労働省の指定難病(医療費助成で月額自己負担上限額が設定されている難病)に指定されています。


急性小児片麻痺 ( 別名・片側痙攣片麻痺症候群 )

【症状】 ①突然の片麻痺。 ②風邪など呼吸器系の感染症の症状で 37度台後半以上の発熱があったときに片側痙攣が起きる。また、首を痙攣側に傾け、眼球・顔面・唇・手指などに小さな痙攣も。数時間後に痙攣が治まり、片麻痺が残る。

急性小児片麻痺の多くは、生後6ヶ月から4歳までに発症します。前触れがなく突然に片麻痺を発症する症状①のケースが患者全体の4分の3を占め、その原因は脳血栓脳塞栓脳出血などの脳血管障害です。ただし、これらの脳血管障害は、髄膜炎、脳炎、頭部外傷などや何らかの心疾患、血液疾患、代謝疾患などを基礎疾患としてすでに罹患しており、その合併症として発症したものと考えられます。従って、病院では、片麻痺の治療と同時に、基礎疾患の検査と治療も同時に行われます。

症状②の発熱にともなう片側痙攣は、乳幼児にしばしば見られる熱性痙攣の一種と思われます。乳幼児は痙攣を抑制する機能が未熟であるため、他の発熱性疾患でも痙攣がよく見られます。しかし、その多くは両手足が小刻みに震えるなど単純な痙攣であり、一般に数分で治まります。一方、急性小児片麻痺の痙攣は、両手足が痙攣することもありますが、ほとんどは片側痙攣が中心であり、腕・脚を急に何度も屈伸すること、首を痙攣側に傾け、眼球・顔面・唇・手指などにも小さな痙攣が見られる場合もあり、その持続時間が長いなどの点が特徴的です。そして痙攣が治まっても、痙攣側に片麻痺が残ります。なお、この熱性痙攣から片麻痺に至る症状については、いまだに原因が特定できていません。

片側痙攣も片麻痺も、その症状の重さは患者によってさまざまです。また、急性の症状が出ている間、意識がはっきりとしている場合もあれば、混濁している場合もあります。しかし、適正な治療を受ければ命に関わることはなく、片麻痺が慢性期に入ってから四肢の機能回復のためにリハビリを受けることになりますが、機能が回復する患者は全体の約 20%に過ぎません。また、言語障害(失語症)や知能障害が現れることがあり、転倒の危険があるてんかん発作を起こす場合もあります。治療は小児科神経内科で行いますが、突然の片麻痺や片側痙攣を発症したときは、直ちに救急車を呼んでください。

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