子供のアレルギーの原因

子供だけでなく、大人でも同様ですが、特定の異物に対して過剰な免疫反応が起こることをアレルギーと言います。そして、そのアレルギーの原因となる異物が、アレルゲンと呼ばれています。アレルゲンという言葉は、本来は、原因となる異物の中に含まれていてアレルギーを引き起こす性質のある物質(たとえば、スギ花粉に含まれる特定のたんぱく質など)のことでしたが、この言葉が一般に広まるにつれ、アレルギーの原因となる異物(たとえば、スギ花粉本体など)もアレルゲンと呼ばれるようになりました。

子供におけるアレルゲンとして代表的なものには、「花粉」、「ハウスダスト」、「食物」の3種類があります。花粉は、昭和53年(1978)にアレルギー性鼻炎の一種である花粉症が初めて大量発生して以来、そのアレルゲンであることがよく知られるようになりました。当初、大都市圏を中心に花粉症が発生したときには、スギ花粉だけがアレルゲンとして指摘されていましたが、その後の研究により、ヒノキ科・ブタクサ・イネ科・マツ・ヨモギなどの花粉もアレルゲンであることが判明し、また、全国的な花粉症患者の拡大とともに、アレルゲンとなる花粉の種類に地域差があることも分かってきました。その結果、現在では、生活している地域で非常に多く繁殖・栽培している風媒花(花粉を飛ばす植物)のすべてが、花粉症のアレルゲンになると考えられています。

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花粉に代表されるアレルゲンは、ひとりアレルギー性鼻炎だけでなく、小児喘息や子供のアトピー性皮膚炎・じんましん・食物アレルギーなどを発症させます。特に花粉は季節性のアレルゲンですが、カビ、ダニの死骸や糞、ペットのフケといったハウスダストは、年間を通してアレルゲンとなり、現在では一年中アレルギー性鼻炎の患者が多く発生しています。

また、食物では大豆・卵・牛乳が三大アレルゲンと呼ばれ、米・小麦・そばなどもっとも身近な穀物も代表的なアレルゲンとされています。食品衛生法では、食品アレルギーの警告表示として、卵・小麦・そば・落花生・乳・えび・かにの7品目とその品種・加工品について「特定原材料」としての表示が義務付けられていますが、その他18種類の食品についても表示するように推奨されています。

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