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子供の息切れから考えられる病気

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子供の息切れから考えられる病気
子供が息切れした状態(息苦しい呼吸困難な状態)になることは、上気道(鼻腔や咽頭)が炎症を起こして腫れるかぜ・インフルエンザなどでよく見受けられますが、ここでは、それ以外の呼吸器系疾患や他臓器の疾患で呼吸困難を症状とするものを紹介します。

小児喘息(しょうにぜんそく) 【症状】平常時の息切れ、喘鳴(ぜんめい・咽喉のヒューヒューという呼吸音)、咳、痰など。発作時には咳・喘鳴(ヒューヒューまたはゼイゼイ)が突発的に激しくなり、呼吸困難とそれに対する過呼吸が続く。 小児喘息は、乳幼児期から15歳くらいにかけて見られる気管支喘息の一種です。気管支喘息は、小児喘息と成人の喘息とを問わず、気管支の慢性的な炎症によって引き起こされ、その原因によってアレルギー疾患であるアトピー型とそれ以外の内的要因や外的要因による非アトピー型に分けられます。小児喘息のほとんどはアトピー型であり、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎をよく併発します。ただし、小児喘息はほとんどの患者が成長とともに軽快し、成人の気管支喘息に移行することは稀です。



気管狭窄症(〜きょうさくしょう) 【症状】普段から息切れしやすい。かぜなどで呼吸困難に陥りやすい。 咽頭と気管支を結ぶ気管が生まれながらに通常よりも細い先天性疾患です。かつては何万人に1人という珍しい病気と考えられてきたそうですが、医療機器の発達で診察しやすくなったことから、より多くの患者が確認されるようになりました。かぜやインフルエンザなどで気管が炎症を起こした場合、内壁が腫れてさらに呼吸しにくくなり、痰も絡みやすくなります。窒息のリスクが高い重症患者は、乳幼児期に外科手術が必要です。一方、症状が軽い場合は、成長とともに気管内径が拡大し、5〜6歳頃に症状が改善する可能性がありますので、外科的処置は行わずに経過を観察します。

心不全 【症状】乳児期には哺乳困難、体重増加不良。授乳中に息苦しくなり、発汗、荒い息なども。幼児期には呼吸困難、疲れやすい、食欲不振、腹痛など。 心不全は、何らかの原因で心臓が正常に機能していない状態を意味する病名です。その原因は、成人の場合、心筋梗塞・狭心症・心筋炎などの疾病からストレスに至るまで様々なものが考えられますが、子供の場合は心臓弁膜症が可能性の高い疾患です。

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