子供の手のむくみから考えられる病気
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子供の手のむくみから考えられる病気
HAE(遺伝性血管性浮腫) 【症状】顔(唇、まぶたなど)・手・足・腕・脚などのむくみ。皮膚以外で舌・咽頭・腹部(消化管)にも浮腫が発生。 HAE(英語名の略称)は、先天的な免疫機能の異状によって、反復的に皮膚のむくみや体内の浮腫を発症する病気です。ただし、このむくみ・浮腫は悪化や恒常化することはなく、1〜3日ほどで消滅します。むくみ・浮腫の発症部位は一定していませんが、1度に複数個所で発症することはないようです。発症頻度も患者によって異なり、1週間に1〜2回と頻繁な場合もあれば、1ヶ月や1年に1回程度の場合もあり、一定していません。皮膚内にできた場合は痛みや痒みを伴いませんが、消化管に発症した場合は腹痛のほか嘔吐・下痢の症状も見られます。また、咽頭部の場合は窒息の危険性があり、気道確保の処置が必要になります。小児期から10代にかけて初めて発症し、有効な治療法がないため、成人してからも発症を繰り返します。
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川崎病 【症状】5日以上続く高熱。手の平・足裏全体の赤く硬いむくみ。両眼の充血。唇・口腔粘膜の充血といちご舌。首のリンパ節の腫れと痛み。全身的な不定形の紅斑・発疹。 原因が特定されていない子供の病気です。1961年に国内で発見され、発見者の名前を冠して川崎病と呼ばれています。発症年齢は、4歳以下が80%以上を占め、生後6ヶ月〜1歳でもっとも多発しています。発熱によって発症し、1〜2週間で症状は治まりますが、全身の発疹が消えるまでには数週間を要するかもしれません。また、いちご舌(真赤で表面が粒々のいちご状)という特徴的な症状が現れますが、両手の平・両足裏のむくみも極端に腫れ上がり特徴的です。親の目からは大変に痛々しい症状ですが、患者自身はリンパ節の腫れのような痛みは感じていないようです。なお、川崎病は伝染病ではありませんし、死亡率が大変低い病気であり、後遺症の心配もほとんどありませんので、発症しても慌てることはありません。しかし、早く完治させるためには、早めの診察・治療が大切とのことです。
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