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子供・赤ちゃんが誤飲したときの対処法

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子供・赤ちゃんが誤飲したときの対処法
子供や赤ちゃんが誤飲(食物・飲料ではない異物を飲み込むこと)をしたために救急車で搬送される事故が、毎年たくさん発生しています。東京消防庁などの統計によると、誤飲した物でもっとも多いものはタバコです。次いで、玩具類、薬剤となっています。
タバコを誤飲した場合、含まれているニコチン成分によって、頭痛・嘔吐・けいれん・呼吸困難などを引き起こします。また、幼児の場合、タバコ1/2〜1本分で致死量に相当します。子供が灰皿の吸殻を口にすることはないようですが、箱に入ったタバコはお菓子と勘違いして関心を持ち、口に入れてしまうようです。喫煙する人は、タバコの葉を直接胃に入れた場合はたいへん危険な薬物になることを理解し、子供がいるところではタバコを放置しないように心掛けましょう。また、子供がタバコを飲み込んでしまったときは、直ちに救急車を呼んでください。
玩具類の誤飲としては、ビー玉やエアガンの弾丸であるビービー弾(直径6mm〜8mmの球形)のように丸く飲み込みやすい物が多いようです。ビービー弾のように材質に危険性がなく小さく軽いものは、翌日の排便で排泄されて事なきを得ることができますが、もっと大きく重いものは、消化器内部にとどまってしまう可能性があり、その場合は病院での摘出処置が必要となります。


玩具ではありませんが、飲み込むとたいへん危険なものとして、ゲーム機などに使用されているボタン電池があります。ボタン電池を飲み込んで胃の中にとどまった場合、胃酸によって金属ケースが破れ、強アルカリ液が漏れ出す可能性があります。実際にボタン電池の誤飲による死亡事故が発生しています。ボタン電池のように子供が飲み込む可能性のある危険な小物は、管理に十分気を付けてください。また、万一のときは、救急車の出動を要請してください。
子供による薬剤の誤飲では、医薬品・化粧品・洗剤類などが多いようです。家庭用に販売されているもので直ちに致死量に達するものは少ないはずですが、中毒症状や後遺症を残すことがあり得ます。そのような物は子供の手の届かないところに置く配慮が必要です。万一誤飲した場合は、直ちに手を口に差し込んで吐かせ、さらに水をたっぷり飲ませてまた吐かせ、胃を洗浄するという方法があります。また、牛乳をたっぷり飲むことで、濃度を薄めるとともに、胃粘膜に牛乳の膜を張るという方法もあります。しかし、あまり無理な処置は返って危険な場合もありますから、やはり救急車を呼びましょう。

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