子供・赤ちゃんが頭を打ったとき

子供・赤ちゃんが頭を打ったとき
頭部は、言うまでもないことですが、脳組織や中枢神経が集中している最も重要な部位です。しかも、赤ちゃんや幼児は頭蓋骨が未発達ですから、損傷を受けたり、変形したりしやすく、大変デリケートな部位です。もし子供や赤ちゃんが頭を打ったときは、たとえけがが見られなくても、その後の様子を注意深く観察しなければなりません。
一般に、頭を打って出血した場合は、皮下組織に血管がたくさん張りめぐらされている部位であるため、思いもかけないたくさんの出血をします。しかし、意識が正常な場合は特に重大なけがではありませんから、慌てずに冷静に治療してください。治療法は、出血した血をぬぐってから、ガーゼで傷口を閉じ合わせるようにしっかり押さえておきます。髪の毛があるので、絆創膏を貼ることはできませんが、しばらくの間じっと押さえておけば、自然と出血が止まります。その後は、しみない消毒薬などを塗布し、子供には頭を触って傷口が開かないように言い聞かせておきましょう。やがてかさぶたができれば、もう何も心配はありません。

スポンサードリンク

子供・赤ちゃんが頭を打って、たとえ出血したとしても、意識が全く正常で、行動や様子に異常が見られなければ、何も心配はいりません。しかし、意識をなくしたり、目覚めてももうろうとしていたりした場合、または、嘔吐やけいれんを起こし、呼吸が止まったりした場合は、脳などの組織が打撲によって傷ついた可能性があります。直ちに救急車を呼んで救急病院での診察を受けましょう。また、子供・赤ちゃんが頭を打ったときの以上は、翌日や数日たってから現れる場合もあります。したがって、数日間は気を付けていてください。嘔吐やけいれんなどの体の異常が見られなくても、ぼんやりしたり、不機嫌な状態が続くときは要注意です。気付いたらすぐに病院での診察を受けましょう。