子供のしゃっくりが止まらないとき
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しゃっくりは、自分の意識とは無関係(不随意的)に横隔膜が素早く収縮する現象です。赤ちゃんを含めて年齢に関係なく起こります。
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横隔膜は、肺の直下にあって胃・肝臓・腎臓などがある腹腔とを隔てている筋肉の膜です。人が息を吸い込もうとするときは、それが収縮することで肺が拡張し、肺の中に空気が入ります。しかし、しゃっくりは通常の呼吸運動とは無関係に起き、息を吐いているときでさえ横隔膜が突然収縮し、瞬間的に空気を吸い込むことになります。また、そのときには、のどの奥にある声帯にも影響して、「ひっく」という声を発します。
この横隔膜の収縮現象は、人体が生まれながらに持っているミオクローヌスという筋肉の不随意運動の一種とされています。ミオクローヌスには、てんかん発作のように病気によって起こるものもありますが、しゃっくりは一般に病気が原因ではありません。ただし、その誘因や発生のメカニズムについては、いまだ十分に解明されていません。
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しゃっくりは、一回だけの単発の場合もあり、連続して出る場合でも、通常はしばらくすると自然に止まります。しかし、子供のしゃっくりがなかなか止まらないときには、親としては心配になるものです。
しゃっくりを止める方法については、その原因が確定されていないように、確実に効果のある方法も見つかっていません。昔から俗説として水を飲むとか、ご飯を丸呑みにすればよいなどと言われてきましたが、現在では、両耳の穴に指を差し込む方法が推奨されています。そうすることで、横隔膜の不随意運動を引き起こしている神経に有効な刺激が与えられてしゃっくりが止まると考えられているようです。子供のしゃっくりがなかなか止まらない場合は、この方法を一度試してみましょう。
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しゃっくりのほとんどは、病気が原因ではなく、正常な生理的現象です。しかし、稀に何らかの病気が原因で発生している場合もあります。子供のしゃっくりが頻繁に起こる場合や、睡眠中も止まらないような場合は、小児科医に相談してください。
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