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子供の便秘から考えられる病気

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子供の便秘から考えられる病気
子供の便秘は、大人の場合とは症状が多少異なります。大人の場合は、3日以上排便のない状態や、毎日排便があっても残便感のある状態が便秘とされます。しかし子供の場合は、一般に、排便回数が少なく、水分の少ない硬い便の出る状態が便秘とされますが、それ以外にも、1日に何度も排便がありながら量が少ない状態や、乳幼児で便が柔らかくても数日間排便のない状態なども便秘とされます。
便秘になると、子供はすぐに不快な症状に見舞われます。乳幼児の場合は、腹部が膨れ(膨満感)、食欲がなくなり、不機嫌になります。また、嘔吐することさえあります。小学生くらいになると、腹部の不快感があるほか、頻繁に腹痛を感じるようになり、時として激しい腹痛に襲われることもあります。


このような不快な便秘は、それ自体が病気と言えますが、さらに重い病気の兆候である可能性もあります。たかが便秘と侮らず、大人が十分に注意してあげましょう。子供が便秘のときに可能性のある病気としては、次のようなものがあります。

過敏性腸症候群 【症状】便秘や下痢を数ヶ月以上、長期間にわたって繰り返します。便秘や下痢のとき、腹痛や腹部の不快感を感じます。ストレスを感じると急に腹痛になり、トイレに行きたくなります。

ヒルシュスプルング病 【症状】乳児に見られる病気。慢性の便秘で胎便の排泄が遅れます。排泄も排ガスもできず、腹部が大きく膨らみます。哺乳力が弱まって嘔吐するようになり、体重が順調に増えなくなります。

クレチン症 【症状】先天性甲状腺機能低下症とも呼ばれます。新生児期に黄疸が続き、便秘、臍ヘルニア、巨舌、かすれた泣き声、手足の冷えなどが見られます。ただし、この先天性異常は、通常、発症前に発見されます。

慢性甲状腺炎 【症状】思春期以降の女子に多く、一般に首の前部に腫れが見られます。便秘がちで、体重が増え、倦怠感があって元気がなくなります。

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