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子供の夏の下痢から考えられる病気

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子供の夏の下痢から考えられる病気
子供が夏に下痢をする原因としては、冷たいものを飲み過ぎたり食べ過ぎたりしたことによる消化不良が一番に考えられます。しかし、特定の病気の症状として下痢を起こすとしたら、その病気は食中毒だと思われます。
食中毒は、病原性のある細菌・ウイルスや有害物質が含まれた飲食物を経口摂取したときに起こる消化器系疾患や中毒症状の総称です。子供が夏にかかりやすい食中毒には、次のようなものがあります。

サルモネラ食中毒 【症状】下痢または血便、腹痛、嘔吐、高熱。
サルモネラ菌の感染によって起こる食中毒です。食中毒には病原体の作り出す毒素によって発症するものもありますが、サルモネラ食中毒は、病原体に感染した組織が機能不全を起こすことによって発症する感染型食中毒の代表例です。サルモネラ菌の場合は、大腸の腸壁に感染し、増殖して発症します。
サルモネラ菌は本来、人間の消化管にはほとんど存在していませんが、家畜・ペットなどの動物の消化管ではごく一般的な常在菌です。従って、サルモネラ食中毒を予防するためには、①肉・魚・卵は十分に加熱する、②それらを調理するまな板・包丁を清潔に保つ、③ペットを触った手は調理前に石鹸でよく洗う、といった配慮が必要です。



腸炎ビブリオ食中毒 【症状】下痢(血便を伴うことも)、上腹部に激しい腹痛、嘔吐、発熱。
海の魚介類に付着している腸炎ビブリオという細菌が小腸に感染して発症します。上腹部に激痛を感じるのは、そのためです。しかし、サルモネラ菌のように感染した組織に機能不全を起こすのではなく、腸炎ビブリオ自体が作り出す毒素の中毒症状として発症します。
腸炎ビブリオは、自然界では海水中に生息し、淡水では生息できません。増殖には塩化ナトリウム(塩)と弱アルカリ性の環境を必要とし、温度が20℃以上で活発に増殖しますが、15℃以下では増殖しません。また、高温で死滅します。従って、腸炎ビブリオ食中毒を予防するためには、新鮮な魚介を必ず冷蔵保存し、調理の際には十分に水洗いしましょう。調理方法としては加熱調理と酸性の酢の物などが安心です。ただし、腸炎ビブリオの毒素は加熱しても毒性が消えない耐熱性毒素ですから、加熱調理などで菌を死滅させても、毒素は残ります。しばらく常温に置かれた魚介は処分した方が無難です。
なお、腸炎ビブリオ食中毒は激しい症状を伴いますが、通常は2〜3日で回復します。

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