子供の熱中症〈熱射病〉対策・予防法

子供がかかる熱中症の中でも、直射日光にさらされることのない屋内にいながら、きわめて高温多湿であるために発症した場合を、特に熱射病と呼びます。もっとも、近年は、屋内よりもむしろクルマの中での熱射病が問題となっています。このような事例が社会的に問題視されるようになったのは、親の過失による子供の死亡事故が繰り返されたためです。商業施設や遊技場などの露天駐車場に停めたクルマの中に子供だけを放置し、親が買い物や遊びに行っている間に、車内温度が陽射しによって高温となり、窓を開けることさえ出来ない幼い子供が熱射病になって死亡するという痛ましい事故です。件数はけっして多いとは言えませんが、毎年のようにニュースとなり、無責任な親への非難が集中しました。しかし、このような死亡事故に至らないまでも、夏の行楽や帰省によって渋滞した高速道路などでは、子供たちは常に熱中症の危険にさらされています。子供(乳幼児)は大人と異なり、体温調節機能が未発達であるため、より熱中症にかかりやすいと言えます。高温多湿の日が続く入梅から秋の残暑のころまでは、室内・車内を問わず、子供の熱射病には十分な注意が必要です。

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子供の熱射病を予防するために、まず気をつけるべきことは、陽射しが射し込む場所で昼寝をさせないことです。乳幼児にとって昼寝は日課のようなものですが、時間の経過とともに強烈な陽射しが届きやすい窓辺や縁側は危険です。また、夏の昼間は、赤ちゃんをベビーカーに乗せたり子供の手を引いたりして外出することも、場所によってはたいへん危険です。夏の直射日光に熱せられたアスファルトやコンクリートの路面近くは、異常なほどの高温状態となります。子供が陽射しを受けないように気をつけていても、その高温環境のせいで熱射病になるおそれがあります。

万一、子供が熱射病にかかって気を失ったり、けいれんや硬直を起こしたりした場合は、すぐにエアコンや扇風機の風に当てたり、濡れタオルや水を吹きかけたりすることで体を冷やしましょう。目を覚ましたら、塩分を含んだドリンク類(スポーツドリンク、ジュースなど)を与えてください。それでも回復しなかった場合や、すでに脱水症状を起こしていて、口の中がからからに乾き、体温が39℃くらいまで上昇している場合は、急いで病院へ運ぶか、救急車を呼びましょう。

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