子供の冬の下痢から考えられる病気
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子供の冬の下痢から考えられる病気
子供が冬に下痢をする病気としては、「ロタウイルス感染症」・「ノロウイルス感染症」という2種類のウイルス性食中毒が要注意です。
ロタウイルス感染症 【症状】白色の水様の下痢。かかり始めや前半の時期に嘔吐が見られることも。また、下痢・嘔吐による脱水症状に注意。
乳児を中心に感染するウイルス性食中毒です。冬によく流行し、2歳以下の子供が冬に発症する下痢の約80パーセントを占めていると言われています。ただし、感染経路は経口感染のみですが、様々な物を口に入れる乳幼児の場合、飲食物によらない感染も多いと思われます。
下痢は3日〜9日も継続し、大量の下痢便によって体力を消耗しますが、もっとも注意しなければならないことは脱水症状です。こまめな水分補給が欠かせません。しかし、子供が水を受け付けないときは、無理強いすると嘔吐の原因になります。少しずつでも無理なく飲ませるように心掛け、吐き気が出なくなってからミルクや流動食を与えましょう。
また、下痢便は消化酵素を含むアルカリ性ですので、かぶれなど皮膚疾患の予防のためにも、排便のたびにシャワーや洗面器でお尻を洗浄しましょう。
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ノロウイルス感染症 【症状】下痢、嘔吐、腹痛、悪寒、38℃前後の発熱。
年齢に関係なく、年間を通して発症するウイルス性食中毒です。冬から春先にかけて患者数が増加するため、かつては「お腹の風邪」などと呼ばれていました。小腸に感染して、十二指腸付近の小腸上皮細胞を損傷するため、上腹部の激しい腹痛を伴う点が特徴的です。
感染経路は経口感染のみですが、飲食物だけでなく、手や食器に付着したノロウイルスからも感染します。
激しい苦痛を伴う食中毒症状ですが、通常は、重症化せずに 1〜2日で治まります。ただし、ノロウイルスは感染力が強い上に、患者の症状が治まった後も、1週間から長い場合には1ヶ月間もウイルスが便から発見される場合がありますので、家族内での再発や周囲の人への感染拡大を招かないよう、子供や家族の手の洗浄を怠らない配慮が必要です。
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