赤ちゃんが離乳食を食べないとき
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赤ちゃんが離乳食を食べないとき
赤ちゃんが離乳食を食べないのは、離乳食を口にする条件がまだ整っていないことが原因と思われます。離乳食の開始時期は、一般に生後5ヶ月から7ヶ月頃とされており、相当に個人差があります。赤ちゃんにも個性があり、発育の度合いもそれぞれに異なります。その条件が整う時期も、当然異なります。
赤ちゃんが離乳食を口にする条件としてまず大切なことは、スプーンなどを口に入れても、それを舌で押し出そうとしなくなることです。そのころには、生まれながらに持っている「口の周りに触れたものを口で追う」、「唇に触れたものを咥える」、「咥えたものを舌で包んで吸い、歯茎で噛む」、「口の中に溢れたものを飲み込む」という無意識の行動(哺乳反射)が弱くなり、授乳のときにも意識的に乳首を吸うようになります。
次に条件として大切なのは、食べ物に興味を示すことです。家族が食事している様子をじっと見たり、口を動かしてよだれを垂らしたり、食べ物に手を出すようになれば、もう食べ物への関心はいっぱいです。
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赤ちゃんに以上のような条件が整っていて、しかも空腹を感じているときには、離乳食を拒絶したり無関心でいたりすることはないはずです。ただし、哺乳反射の行動とは異なり、食べるという行動は学習によって発達していくものであることを忘れないでください。初めての離乳食をたくさん食べる赤ちゃんもいれば、最初は少しだけ食べて、あとはミルクで満足という子もいます。一般に、離乳食の初期にはわずかしか食べられず、栄養補給のほとんどを授乳に頼っている赤ちゃんが多いようです。離乳食の期間は、赤ちゃんが食べることを少しずつ学習し、規則的な食事習慣を身に付けていく時期ですから、たとえ食が細いように思えても焦ることなく、食べる楽しさを教えてあげましょう。
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