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子供が食事を食べないとき

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子供が食事を食べないとき
子供が食事を食べないケースとしては、食欲がなく、親が食事を準備しても手を付けようとしないケースが最も多く、次いで、食べようとするけれどもすぐにお腹がいっぱいになってしまう小食のケースが見られます。どちらの場合も「食欲不振」と呼ばれ、大脳によって食欲がコントロールされるメカニズムと大きく関係しています。
子供に限らず、人間の食欲は、大脳の視床下部という部分にある「摂食中枢」によって生み出されます。血液中のエネルギー源であるぶどう糖の量が一定限度を下回ると、摂食中枢が働いて食欲が出てきます。そして、食事などによってぶどう糖の血中濃度が高くなると「満腹中枢」が働き、食欲が抑えられます。このように、食欲は栄養状態によって自動制御され、その結果として、幼児などでも日々の摂取カロリーがほぼ一定になるように調整されています。しかし、子供も成長するにつれて、大脳皮質のつかさどる「感情」と「嗜好」が食欲に大きく影響するようになります。


感情は摂食の調節に影響し、嗜好は食べ物の選択に影響します。例えば、食卓を囲む親子の関係に気まずいものがあった場合、あるいは、家の外における友人関係や学校・幼稚園などの環境に問題があった場合、子供の食欲は悩み・悲しみ・恐怖といった感情によって抑制されます。また、嫌いな食材や料理がくり返し食卓に上ると、嗜好によって食欲が抑制されます。親としては、子供の感情面に配慮して食事環境を整え、子供がよろこぶ味・匂い・色合いの料理を工夫するなどして食欲を増進させるように心掛けましょう。また、食事時間と起床・就寝時間などの生活のリズムを整えることと、外遊びで毎日の運動を欠かさないことも、食欲の維持には必要です。

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