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子供の視力が落ちたときに考えられる病気(子供の視力低下)

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子供の視力が落ちたときに考えられる病気(子供の視力低下)
大人の場合には、糖尿病網膜症や緑内障など視力低下をもたらす代表的な病気が存在します。しかし、子供の場合には、極めて稀にしか発生しない難病は例外として、体の病気が原因で視力が落ちるということは、ほとんどありません。子供の視力低下をもたらすものは、眼球の成長と疲れ目、そして心理的な要因による視力障害です。

眼球の成長による視力低下 眼球は少なくとも20代前半まで成長を続けます。乳幼児期にはほとんどの子供が遠視の状態ですが、眼球の成長とともに、遠視から正視(網膜上に正しく像が結ばれる状態)へ、そして正視から近視へと移行します。乳幼児期に遠視が強い場合には、成人したころに正視か弱い遠視となり、乳幼児期に遠視が弱い場合には、小学生から高校生くらいまでの間に正視から近視へと移行することになります。



疲れ目による視力低下 疲れ目は、眼の疲労によってその調節機能が衰えた状態であり、一時的な視力低下をともなうことがあります。これを偽近視あるいは仮性近視と呼びます。眼の疲労が回復すれば視力も回復しますが、疲れ目が日常化している場合には、視力低下も継続します。ちなみに、子供が疲れ目になる主な原因は、テレビ・ゲーム・パソコン・読書です。

心理的要因による視力低下 子供の心理的な要因による視力低下のことを、心因性視力障害と言います。その心理的要因の主なものはストレスであるとされています。しかし、ストレスと視力低下との因果関係が科学的に解明されているとは言えません。また、子供にストレスを与える学校や家庭での悩みとは全く無関係な事柄でも、心因性視力障害の原因となっていることが判明しています。例えば、大好きな友人や先生のメガネに憧れている子供の視力が落ち、度のないメガネを与えて掛けさせたら視力が回復したという例があります。このメガネ願望のようなケースを見ると、子供の視力は、ストレスだけでなく様々な心理的要因によって変化しやすいデリケートなものであると言えます。

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