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子供の血尿から考えられる病気

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子供に血尿が見られる代表的な病気としては、以下のものがあります。

出血性膀胱炎

【自覚症状】目視で確認できる血尿、頻尿、排尿時の焼け付くような痛み、残尿感。微熱が出ることも。

尿路(尿道口~膀胱~尿管)に各種の病原体が感染して起こる尿路感染症の一種です。一般に、思春期以前の尿路感染症では大腸菌など腸管内の細菌が原因となりやすく、その場合、尿路内の組織が炎症を起こしても重症化しない限り出血しないため、血尿の症状は現れません。しかし、幼児期以降の子供では、血尿を伴うウイルス性の尿路感染症が夏に多く発生し、出血性膀胱炎と呼ばれます。

原因は、夏に流行する学校感染症のプール熱(咽頭結膜熱)と同じアデノウイルスがほとんどであり、尿道口から膀胱に感染します。その結果、膀胱内の粘膜が出血して、血尿が出るようになります。

血尿の色は薄めの赤や褐色の場合もありますが、真っ赤な血尿も珍しいことではなく、それを見た子供はショックを受け、不安に駆られることでしょう。しかし、出血性膀胱炎の自覚症状は一般に発症から2~3日で治まり、検査による尿潜血も10日程度で見られなくなります。特効薬はありませんが、早期に自然治癒する病気です。ただし、独断は危険ですので、かならず小児科泌尿器科を受診してください。

急性糸球体腎炎

【前症状】倦怠感、頭痛、のどの痛み、吐き気、下痢、便秘など。
【主症状】血尿、尿量の減少、上まぶたの腫れ、顔・手足のむくみ、高血圧など。

溶連菌(溶血性連鎖球菌)による呼吸器系の感染症が発端となって起こる腎臓の炎症です。子供の場合は、ほとんどが溶連菌による扁桃炎咽頭炎をまず発症し、その感染から早ければ約1週間後、遅い場合には約4週間後までに、増殖した溶連菌とそれに対する抗体などの免疫細胞との相互作用によって、腎臓の組織である糸球体が炎症を起こすことで発症します。

この病気に対する特効薬はなく、治療では対症療法として感染拡大防止のための抗生物質と排尿を促進するための利尿剤が投与されます。自然治癒に期待する治療ですが、子供の患者では90パーセント以上が完治します。

成人よりも子供がかかりやすい病気です。発症から1~3ヶ月は入院治療、その後3~6ヶ月の自宅療養、さらに半年から1年間は運動禁止で通学という、遊び盛りの子供にはつらい療養生活を送らなければなりません。しかも、最初の1~2ヶ月間はベッドでほとんど寝たきりの安静治療になります。しかし、ほぼ確実に完治できる病気です。

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